幼少期からずっと私が「姉」だと間違えられて育ってきました。
子供のころは「しっかり者のおねえちゃんだね」なんて言われるのも悪い気はしなかったのですが、最近は「お姉さん」と言われると、複雑な気持ちになります。「見た目で判断しているのか・・・?」
姉ときどき友人
姉は知的障害があり、障碍者施設に通い、活動支援を受けています。私は送迎やアパートの掃除と管理、時々作りすぎたおかずを届けるのが主な仕事です。
うちの姉は、まるで記憶力ゼロの金魚ちゃん。伝えたことを秒速で忘れる天才なんです。『これ、さっきも言ったよね!?』が、挨拶替わり。
でもね、姉だってわざと忘れてるわけじゃない。むしろ、忘れちゃった自分に一番ショックを受けてるんです。だから、あまりにも叱りすぎると、姉の心がポッキリ折れちゃうんじゃないかと、妹の私は常に反省と後悔の無限ループ。
姉の休日は、まるで引きこもりニート。テレビとゲームが友達。友達がいないんです。
だから、私が友達代わり。映画に連れて行ったり、ランチに付き合ったり…。
でも、最近は私も忙しくって、送迎だけして、映画は一人で行かせる始末。本当は、旅行に連れて行ってあげたいんです。でも、我が家の家族旅行に一緒に連れて行くとなると、お互いに気を遣って、まるで気まずい合コンみたいになるじゃないですか?だから、二人で行くしかないんですが、なかなか踏み出せないんです。
もし、母が生きていたら、もっと色々としてあげていたんだろうな…と思うと、胸が締め付けられます。
やっぱり姉妹
そして、最近気づいてしまったんです。昔は全然似てなかったのに、最近の写真を見ると、だんだん姉に似てきていることに…!
勝手に父親似だと思っていたら、「お母さんに似て来たね」と言われるようになったのも複雑なのに、姉にも似てきたと自覚症状。なんなら、姉のほうがふっくらしているので、お肌もつやがあって、妹だと思われるかも!それはまずい!!
姉の髪の毛も私がカットしてるので、「どのくらいに切る?」と聞くと、「りかちゃんくらい。」と言われ、これはますますまずいと思い、バッサリショートに切りました。
「すごい似合ってる!お母さんの若い頃みたいだよ!」と褒めてるのかわからない言葉で、無理やり納得させました。今後もあらゆる手口で阻止が続きそうです。
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