<前回のあらすじ>
この後も状況をかえることができず、これも自分の役割なんだと納得し、クレーム処理インストラクターになった私。すり減った心はチョコを食べて癒すという甘味療法でコントロール。
そんな私をこっそり観察する人物がいたのです。
同じ匂いがする
ある日、私がいつものように年老いたおじいさんの話に延々と付き合っていた時、その人物が静かに近づいてきました。
「ちょっとロッカーが開かなくなってしまって。見てもらえませんか?」
その声は、優しく、しかし、どこか核心を突くようでした。
私はおじいさんにすみませんね、とその場を離れ、その人物について行きました。
「どのロッカーですか…?」
「大丈夫だった?またえらいのにつかまっていたね。」
その人物は、私の疲弊した心、そして、その奥底に眠る感情を見抜いていました。
「次からつかまってたら引き離してあげるでね、目で合図してや!」
その言葉は、私の心に深く響きました。見抜かれていたことにも驚きましたが、こうやって助けてくれる人がいるおとに胸が熱くなりました。
その人物は、私がいろんな人とコミュニケーションを続けてきてた様子や、その努力へのねぎらい、そして自身の話を語り始めました。
努力は誰かが見ている
この人物こそが、私にとっての「救世主」です。
先生が生徒さんに励まされる、という本来は良くないことかもしれません。ただ、彼女は、私が一生懸命自分と向き合っていることにも気づいてくれていて、辛くなったら私に話しーや、とクレーム処理インストラクターのクレーム処理を買ってでてくれました。(ややこしい)
そして、おじいさんより長く話して帰っていきました。
この出会いをきっかけに、私は、コミュニケーションもほどほどに切り上げる事の重要性を学んだのです。
次回につづきます。
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