過去のトラウマ
■2025年3月9日
師匠から「4月には売上を作れる新しい提案に興味があるなら見せたいものがあります。」
とメッセ―ジが届いた。
いつも厳しくも温かい指導をしてくださる師匠が、こんなにもストレートに「売上」「新しい提案」なんて言葉を使うだろうか?
起業して早半年。理想とは裏腹に、私の銀行口座は寂しい音を立てるばかり。過去の私のように、ダイエットに苦しみ、自信を失っているママたちを救いたい。その一心で始めたものの、想いは言葉にならず、具体的な形にもできず、時間だけが過ぎていきました。
そんな私にとって、「売上」という二文字。
あ!5円だ!といってネジを拾うような現実しかない私には、遠い世界の出来事としか思えない響きだったのです。
だからこそ、師匠からのメッセージは、私を誘惑しながらも同時に、底知れない恐怖を呼び起こしました。
「もしかして、これは…巧妙な詐欺の手口?!」
私の心の隙間をするりと入り込んでくるような、そんな悪質な手口が頭をよぎりました。
すぐに騙される私。リンクを開けたら恐ろしい事になるんじゃないかと過去のトラウマがよぎります。
また騙されるかもしれない。怖くて1日返事ができませんでした。
怖いけど気になる。恐怖と好奇心
それでも、心の奥底では小さな虫が騒いでいました。
「本当に、師匠からのメッセージだったら…?」
もし、本当に売上を作れる新しい提案があるのだとしたら?この停滞した状況を打破できるかもしれない、一筋の光かもしれない。
一日経ち、もう一度メッセージを読み返しました。冷静になろうと努めましたが、疑念は晴れません。
師匠との主な連絡手段はメール。Facebookでやり取りするのは、過去にたった一度だけ。最近、友人がSNSアカウントを乗っ取られたと嘆いていたことも、私の警戒心をさらに強めていました。
「そうだ。ここは、あえて“罠”に飛び込んでみよう。」
もしこれが悪質な詐欺なら、その手口を暴いてやろう。乗っ取り犯なら、きっとメールアドレスを知らないはず。
わずかな勇気を振り絞り、私はメッセージを送りました。
「もし私に伝えたいことがあるならメールで送ってくださると思うのですが。」
私の心臓はドキドキと音を立て、返信を待つ時間が永遠のように感じられました。
勇気を出した一歩
数分後、返ってきたメッセージは。
「強制ではないので、特別にメッセージを送りました。どちらにしろ返事をしないと意思疎通できないですよ。」
ガーン。
まさか、本当に師匠本人だったとは…!!
この時、私は改めて痛感しました。過去のトラウマは、私の行動をこうやって一歩も二歩も遅くする!
悔しい気持ちいっぱいで返事をしました。
「提案を聞きたいです。」
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