<前回のあらすじ>
こんな私でも必要としてくれる父や、姉の存在。まだ私が生きる理由はあるのだと気づきました。
再び灯る希望の光、そして見つけ始めた自分の役割り
父の温かい言葉、そして姉の存在。どん底でさまよっていた私にとって、それは確かに「まだ私が生きる理由はある」と教えてくれる、かけがえのない光でした。
もう一度、原点に戻ろう。私が本当にやるべきことは何なのか。
それはやはり、これまで培ってきた運動指導の知識を活かし、女性の身体の悩みを解決すること。そして、地域で一番信頼されるトレーナーになること。その想いは、どんなに打ちのめされても、心の奥底で消えることなく灯っていたのです。
私は再び、運動指導について学び直し、人体の構造、そして女性特有の身体のメカニズムについて、貪欲に知識を吸収し始めました。「誰かのために、役に立ちたい!」その純粋な気持ちこそが、私の原動力だったのです。
この仕事を、もっと多くの人に届けられる方法はないだろうか?
以前、一歩踏み出せずに諦めてしまった表情筋トレーニングについて、もう一度、真剣に向き合ってみよう。そう思い立ち、改めて市場調査を始めました。調べていくうちに、ヨガインストラクターから表情筋トレーナーへと転身し、活躍している方がいることを知りました。いくつになっても女性は綺麗でいたい。その普遍的な願いがあるからこそ、この分野のニーズは高まっているのだと確信しました。
異彩を放つ起業家
成功している人たちは、一体どんな行動をしているのだろう?
そう考えた私は、「成功者の行動を知る」というワークの一環として、様々な起業家のメルマガに登録してみました。どんなクリエイターが、どんな発信をしているのか。情報を集める中で、一人、ひときわ異彩を放つ起業家が目に留まりました。
これまでの調査で、「起業にはマインドが9割」だと聞いていた私は、成功者の本や成功哲学の本を読み漁り、知識を詰め込もうと必死でした。まだ具体的な商品も決まっていない、売れる仕事をしなければ収入は増えない、と焦っていた私にとって、彼女の提唱する「遊びの中から発見しよう」という考え方は、まさに「WHY?」の連続でした。
他の起業コンサルタントとは全く違う視点を持つ彼女に、私は強烈な興味を抱き、思い切って無料相談を受けてみることにしたのです。
そこで学んだのは、考え方や起業に対する見方、捉え方といった、これまで意識していなかった部分でした。彼女は、私の心の奥底に潜むマインドブロックがどこにあるのか、何が私を 苦しめているのかを、丁寧に紐解いてくれました。
自分自身では気づけていなかったこと。「私は、一体どんなことに興味を持ってきたのだろう?」行き当たりばったりで生きてきたような気がしていたけれど、実は無意識のうちに「やれること」「やれないこと」を選別していたのだと、彼女は気づかせてくれたのです。
何をやりたいのか、見失いかけていた私に、彼女は出口を示してくれました。
彼女が提供してくれたのは、ただ自分にできる仕事を見つける手助けだけではありません。それらを世に出して起業する方法、そしてその先まで、継続的にサポートしてくれる導線だったのです。
これを断念したら、もう二度と成功への道はないだろう。
そう強く決意した私は、震える手で、その扉を開くことを決めたのです――。
次回、「運命の出会い、そして始まる新たな挑戦」にご期待ください!
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