私の日常が変わった日<エピソード10・危険な道>

<前回のあらすじ>

お金がないことであきらめなければいけなかった憤り。資金がなければ何もできないという世の中の名の悪魔、そして新たな野望の芽生え

お金という名の悪魔…転落の序章

「お金がない」という現実が、私の心を蝕んでいく。

やりたいことを諦めざるを得ない悔しさ、資金がなければ何もできないという世の中の不条理。いつの間にか、本当にやるべきことから目を背け、資金調達という名の新たな目標に突き進む自分がいました。お金という悪魔が、私の心を静かに、しかし確実に支配し始めていたのです。

新たな野望の芽生え。それは、まず「お金を稼ぐ」こと。

手始めに、私はヨガインストラクターとしての仕事量を増やすことに奔走しました。火水金に加えて、木曜日と土曜日にもヨガ教室をスタート。代行の依頼があれば、疲労も顧みず、すぐに手を挙げました。少しでも収入を増やせるなら、と、可能な限りの仕事を引き受けたのです。

レッスン数は増えましたが、現実は厳しいものでした。単価の低い1回3000円の講師料。そこで、さらに隙間時間を見つけてもう1つレッスンを詰め込み、私の毎日は休みなく、文字通りパンパンの状態になってしまいました。

わずかな休憩時間には解剖学の勉強をしようと机に向かうものの、疲労困憊の体はすぐに眠りに落ちてしまいます。体力だけはまだなんとか持っているけれど、この無理な状況をいつまで続けられるのだろうかという不安が、常に頭の片隅にありました。

必死に働き詰めても、増える資金はほんのわずか。苦しい状況は、依然として変わることはありませんでした。

お金とは

そんな時、近所のママ友から「お金の勉強」という無料講座に誘われました。

「銀行にただ預けているだけでは、お金は増えない。」 「お金について、政府は何も教えてくれない。」 「国は自分で稼ぎなさいと推奨していて、高校からはお金の授業が導入されるんだって。」 「だから、自分で増やす方法を勉強する必要があるんだよ。」

彼女は真剣な眼差しでそう語りました。

子供たちにも、自分で稼ぐ力を身につけてほしい。そして、私自身もこの状況を打破するために、何かを変えなければならない。そう思い、お金についてもっと深く調べていくことにしました。

そこで彼女に教えてもらったのが、「保険運用」という資金運用方法でした。

まさかこの時、この出会いが、私の人生を大きく狂わせていくことになるとは、想像もしていなかったのです――。

次回、「甘い誘惑と、見え始めた落とし穴」にご期待ください。

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