ヨガインストラクターの自律神経が一番乱れてるって話

「ヨガは自律神経を整えるのにとっても良いですよ」ってよく聞くセリフ。

あなたもレッスンでそういってポーズを誘導してませんか?わたしももれなく自律神経の調整を誘導するヨガインストラクターの一人です。

且つ誘導する張本人が自律神経乱れまくってるうちの一人でもあります^^;

そもそも、「自律神経ってなんですか?」と聞かれたら、すぐ答えられますか?

もし答えられないのだとしたら「自律神経は交感神経と副交感神経とあって、身体の調整をしている神経なんですよ」くらいは説明できるようにはしておきましょう。

この記事を読むことで、なにげなく言っていた自律神経についての理解が深まり、自分の身体が不安定な原因に気づくことができます。

間違った情報を生徒さんに伝えて、後でしまった!と後悔しないよう、読み進めていってください^^

自律神経ってどういうしくみ?

自律神経とは自分の意志と関係なく働く神経で、交感神経系と副交感神経があります。からだの中と外からの情報や刺激にあわせて、一定の状態を保つようにコントロールしています。

交感神経は胸・腰髄から伝達され、覚醒時や緊張したり興奮したりして気持ちが高まると優位になります。

副交感神経は脳幹・仙髄から伝達され、睡眠時やリラックスしているとき優位になります。

自律神経伝達ルートは頸椎から尾骨までに並行しているため、骨格が歪んでいると自律神経の伝達ルートが妨げられ調整が不安定になってしまうんです。そのため、背骨全体の動きを滑らかにしておく必要があるんですね。

また、呼吸とも深い関わりがあり、息を吸って胸椎が伸長される動きは交感神経ルートが働き、息を吐いて頸椎、腰椎を弛緩するような動きは副交感神経が働きます。

自律神経は心もコントロールしている

交感神経は不安・恐怖・怒り・筋トレなどの負荷やストレスでも優位になります。汗をかきやすかったり喉が渇く、肛門が締まるので出口便秘になったりします。

逆に副交感神経は安心・のんびり・ストレッチなどで脱力し、ゆったりと落ち着いている時に優位になります。脳が休まり胃腸の活動が活発になるので眠気がとれなかったりします。

あーぜんぜんやる気起きないな、、ってときは副交感神経が優位になっているので、わざと大声を出してみたりこぶしをギュッと握ったり、背伸びしたり、自分をバシバシ叩いたりしてみてください。

もっとも効果的なのは、やらなかったらどうなるんだろう・・と未来を想像して恐怖を感じるといいらしいです。交感神経は働きますがあまり深く考えすぎないように。

頭ん中にいろんなこと詰め込みすぎて何から手に付けていいのやらもうパニック!(、、ってこれわたしです笑)

そんなときは、好きな音楽を聴いたり一旦ごろんと寝転がってみたり、丸まってみたり、自分をギュッと抱きかかえたりするといいそうです。

個人的におすすめの方法は、気になる俳優さんの笑顔を思い浮かべる。わたしは鈴木亮平さんを思い浮かべています、キャ。喜びを感じると副交感神経が働いてくれます。そして今すぐその顔を鏡で見てください。二やついている自分の顔にまた幸せな気持ちが増幅するでしょう^^

こういう体内のメカニズム系の話、好きなんですー。

自分の骨の位置や筋肉、内臓の位置、どうやって働いてどう流れて生命を維持しているのか、心と身体の神経的な関わりがどういう仕組みなのか、知れば知るほど人間って本当によくできているんだな~と感動します。興味のない人には右から左に抜けて行っちゃう部分なので解説はこのくらいにして。

王道のヨガポーズ

自律神経の調整に代表的なヨガのポーズが

キャットカウポーズ(ビダーラアーサナ)

背骨を丸める時(キャットポーズ)に息を吐いて、背骨を反らす時(カウポーズ)に息を吸う。呼吸と合わせて行うことで自律神経の伝達が滞りなく行き渡るよう考えられたポーズなんでしょう。

わたしもレッスンでは必ずおこなっています。ポーズと呼吸を合わせておこないましょうとガイドすると、必ず1、2人むせて咳込んじゃう生徒さんがいますので、まずは自然な呼吸で背骨を動かしてみてから呼吸と合わせてみましょう、と伝えることをおすすめします。

実は背骨を反らすほうがキャットだと勘違いしていた時があったので、ガイドするときは間違えないように、丸まった猫を思い浮かべるようにしています^^;

交感神経ビンビン

レッスンに取り入れるべきキャットカウポーズですが、「息を吸って~」と声を出す=息吐いてますからねヨガインストラクターは。

呼吸のタイミングも長さも、ガイドしながら自分自身も調整するのは難しいです。生徒さんの動きに無理はないだろうか、頑張りすぎていないか、常にいろんな情報にアンテナ立ててるのでわたしたちは交感神経ばかりが優位になってしまいます。

夜遅くのレッスンをしているインストラクターなんて、交感神経ビンビンだから覚醒された神経はすぐにリラックスさせれないので寝付けない、不眠症のインストラクターなんて山ほどいます。

ヨガをやってみて、ヨガの素晴らしさを知って、誰かに伝えていきたい!とヨガインストラクターになった人達が、教える側に苦痛を感じてしまう原因は、自律神経の関わりもあるんだと思います。

あなたが心地よさを感じていないことにストレスを感じるなら、自分のためにヨガをする時間を持つか、もしくは一度ヨガから離れてみるのもいいかもしれません。

まとめ

「ヨガは自律神経を整えるのにとっても良いですよ」

と言って、生徒さんのために一生懸命頑張るヨガインストラクターは、自律神経が乱れていますのでどうぞ優しくしてくださいね。

コメントを送る

タイトルとURLをコピーしました