プロフィール3 大嫌いだった父と娘の関係

私の「親不孝娘としての役割」をせきららに告白します。この記事を読むことで、あなたがいかに親孝行娘であることがわかり、きっと自分をほめたくなるに違いありません!

わたしから見る父

うちの父、熟年離婚をキメてから、まるで別人のようにトイプードルにゾッコンなんです。孫よりもワンコ!昔はあんなに孫ラブだったのに…犬って、人の心をこんなにも変えてしまうんですね。

たまに送られてくる愛犬の写真ときたら、ほぼ100%ピンボケ。もはや芸術レベルのブレ具合です。そして、意味不明な『つぶやきライン』。生存確認かと思いきや、ただの独り言。適当にあしらっておくのが、もはや安定のルールです。

先日、実家に顔を出したら、さらに衝撃的な光景が!4年前に飾った子供たちの写真が、なんと愛犬のスケッチに変わってるじゃないですか!しかも、外された額縁、なぜか姉の家に飾ってあるというミステリー。

そして、ある日、父からSOSの電話が。「大変だ!身に覚えのない請求が来た!」と、いつものんきな父とは思えないほどの慌てぶり。駆けつけてみると、クレジットカードの請求額が20万円!年金暮らしの父には、天文学的な数字です。

『買った覚えがない』という父の言葉を信じ、購入履歴を調べてみると…犬用ベッド、犬用おやつ、犬用歯磨き、犬用シート、甘納豆、那智黒飴…。完全に父の仕業じゃないですか!

『買った覚えがない』、正確には『買ったことを忘れた』でした。もうね、呆れて物も言えません。その後、クレジットカードは封印し、現金払いオンリーにしたのは言うまでもありません。

こんなボケボケな父ですが、昔はそれはもう厳格な父だったんです。まるで、鬼の形相で私たちを叱り飛ばす、昭和の頑固オヤジそのもの。

それが今や、トイプードルにデレデレな、ただの可愛いおじいちゃん。犬って、本当に人の心を丸くするんですね。…いや、ボケが進んだだけか?笑

亭主関白な父

うちの父は、まさに生ける『亭主関白』。

絶対的権力で家族を支配する、昭和の暴君そのものでした。母はまるで、父の専用ロボット。合言葉は『めし、風呂』。文句なんて言おうものなら、即刻『出てけ!』宣告。恐怖政治ここに極まれり、です。

母は、まるで時代劇のヒロイン。夫の帰りを玄関で待ち構え、共働きなんて言語道断。そんな母の姿を見て、私は思いました。『時代劇って、フィクションじゃなかったんだ…』と。

幼い頃の私は、父の恐怖に気づかず、能天気な日々を送っていました。川や海に連れて行ってくれたり、毎年家族旅行に連れて行ってくれたり…父は私を『ぽん』と呼び、可愛がってくれたんです。それが、私の芸名(?)『りっぽ』誕生秘話。

しかし、弟が生まれてからは、父の愛は弟へとシフトチェンジ。まるで、人気アイドルグループのセンターが変わったみたいに。食べるもの、やる事、全て弟優先。まさに、『長男様、万歳!』状態。

女衆は、まるで戦国時代の女城主。結束して生き抜くしかありませんでした。朝6時起床、夕食18時。まるで、軍隊のような生活。食事中は、箸とお茶碗の持ち方、配膳の位置、音を立てて食べない…まるで、お通夜のような静けさ。

父の生活に合わせないと、即刻『出てけ!』宣告。私は何度も、外の犬小屋でワンコと友情を育みました。

そして父の自慢話は、まるでエンドレスリピート。

学校で一番頭が良かった、かけっこでクラス一位だった、職場でも一番実直だった…過去の栄光にすがって生きる父を見て、私は思いました。『この人、タイムスリップしてきたのかな?』と。

テレビのチャンネル権も、もちろん父。野球、相撲、時代劇、ドリフ…おかげで、本能寺の変のテストは満点でした。

そんな父も、過去が幻覚だったのかと思わせるほど、今ではただの可愛いおじいちゃん。

…ボケなのか丸くなったのか、もうどっちでもいいですけどね。

執着する父

弟が小学校に入ると同時に、父はまるで憑依されたかのように野球にのめり込んだんです。毎週週末は野球漬け。私は『やっと解放された!』と小躍りしたんですが、母は複雑な表情でしたね。

『私の息子ラブを全部奪われた…』と、まるでロミオとジュリエットのヒロインみたいなセリフを吐いていました。

そして、弟が小学校を卒業すると、今度は父のターゲットが私に移ったんです。

『お前をサバティーニにする!』と、まるでテニス界のサラブレッドを育成するかのような勢いで、私をテニススクールに連れて行きました。

そこからは、父のテニス愛が爆発。テニスクラブに入会し、地域のレッスン、プライベートレッスン…まるで、私をテニス界のシンデレラにするかのように、時間とお金を湯水のように注ぎ込んでくれたんです。

そして、テニス推薦で地方大学に進学。一人暮らしを始めた私のもとに、父が頻繁に現れるようになりました。大家さんと長話したり、テニス部の同級生や先輩にまで話しかけたり、時には先輩を彼氏の家まで送迎したり…。もはや、意味不明な行動のオンパレード。

『お願いだから、やめてくれ!』と心の中で叫びましたが、父のテニス愛は止まりません。

私も『強くなりたい!』と頑張ったんですが、試合に勝てない、緊張でイップスになる…自分の才能のなさに、早々に見切りをつけ、大学も部活もサボって遊びまくりました。

その間、母と姉への態度は、それはもう酷かったそうです。

父のテニス愛は、まるでジェットコースター。私をテニス界の頂点に連れて行こうとしたかと思えば、私がテニスを諦めた途端、あっさりと興味を失いました。

父の愛って、一体何なんでしょうね?まるで、気まぐれな猫みたいです。

母との離婚

ついに母が反旗を翻し、姉を連れて家出を敢行!安ホテルで1ヶ月の潜伏生活を送った後、裁判という名の最終決戦に挑み、見事、熟年離婚を勝ち取ったんです!

一方、私はというと、大学卒業後も一人暮らしを謳歌していたんですが…もう父なんて怖くなかったので、『いつでも出てってやる!』という最強の呪文を唱えながら、実家に戻ることにしました。

生活費は1円も入れず、まるで居候のプロ。結婚するまで、父娘で奇妙な共同生活を送りました。飲み会後、父に迎えに来てもらうのは日常茶飯事。父が何か文句でも言おうものなら、『じゃあ、出てくわ!』という必殺技を繰り出す私。

いつの間にか、父は私の顔色を伺いながら生活するようになっていました。立場逆転!まるで、飼い慣らされたペットと飼い主の関係です。

私は実家と母のアパートを自由に行き来し、2つの拠点を満喫。まるで、二重生活を送るスパイのよう。

人生、完全に投げやりモードだったので、『私なんてどうなってもいいや』と、自暴自棄な日々を送っていました。

そんな時、運命の出会いが…!まるで、人生のゲームで、最強の仲間に出会ったかのような衝撃!…その話は、また別の機会にじっくり語らせてください。

父の教え

まさか私が、あの鬼のような父の気持ちを理解する日が来るとは…!

結婚し、母になって初めて、子育ての壮絶さ、家族揃ってご飯を食べる大切さ、早起きの尊さ、家族旅行の素晴らしさ…父が私たちに叩き込んだ教えが、まるで遅れてきた青春のように、私の心に響き始めたんです。

『お父さんの言ってたこと、今ならよーくわかるよ!』と、タイムマシンに乗って過去の自分に伝えたい気分です。

そして今、私は毎食、子供たちに箸とお茶碗の持ち方を鬼のように指導しています。まるで、父の魂が乗り移ったかのように。

『ちゃんと箸を持て!お茶碗はこうだ!』と、熱血指導する私。しかし、子供たちはまるで聞く耳を持たず、箸は迷子、お茶碗はダンス状態。

『お父さんも毎日こんな気持ちだったのか…』と、父の苦労が身に染みてわかります。

いつか、子供たちにも箸とお茶碗を華麗に持つよう鬼のように言った私を、理解してくれるかな。

父の真実

父も老い、今では昔の話をよくするようになりました。

りっぽ
りっぽ

クラスで一番頭が良かったってホントなの?

父

クラスは20人もいなかったけどね!

りっぽ
りっぽ

かけっこクラスで一番だったとか?

父

前の二人がこけてね、3番手のお父さんが一位になれたんだ!

ほんとか嘘かわかりませんが。

トイプードルを飼い始めてから変貌しましたね。甘やかし放題の極み、

「最後の子供」だと言って、最大に甘やかしています。

父が死んでも、ぜったいに犬は引き取らないぞ。

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